筆箱

物理と東方を趣味にする大学生のブログ

【Wissenschaftsära】ハインリヒ・クレーガー感想【C90】

f:id:enpitsu882:20161026220710j:plain

Wissenschaftsära様より「ハインリヒ・クレーガー」の感想です。

 

ドイツ文学を元にした小説です。

 

能力を失ったことによって自分は特別な人間ではないということを自覚。

蓮子が自尊心を失い、葛藤する描写は圧巻でした。

 

ドイツ文学「トーニオ・クレーガー」と違う展開になったのは

蓮子が局外者だと信じて疑わなかったメリーの本質は局内者であったことであり、

二人の“冒険”に対する意識のすれ違いが原因でしょうか。

 

少々奇怪な眼でしか実際は繋がっていない、脆い秘封倶楽部も良い・・・

 

後半の幻想郷への繋げ方が綺麗で、原作への妄想も膨らみます。

特に内外どちらにも寄り添えなかった蓮子が局外者の楽園と科学世紀の境界線上に眠るという表現は素晴らしいの一言。

 

それぞれが葛藤する秘封倶楽部をドイツ文学的に表現した素晴らしい作品でした!